現代の社会問題のひとつ
メンタルヘルスの不調は、現代の日本社会が抱える問題の一つです。
特に、企業においては従業員のメンタルヘルスの不調が、業績の悪化などにもつながる問題へと発展していくため、産業医や保健師などとタッグを組みながら、メンタルヘルスの向上につとめていくことが重要とされています。
とはいうものの、身体の不調と違って心の不調というのはなかなか本人は気が付きにくいもの。
産業医や保健師が中心となってストレスチェックを行い、半ば強制的にメンタルヘルスの状態を従業員に知らしめるというようなやり方もありますが、できればひとりひとりが簡単なメンタルヘルスケアの方法を持っていると良いですよね。
そこでここでは、職場でも簡単にできるメンタルヘルスのセルフケアを紹介します。
簡単なメンタルヘルスケア
まずひとつは「身体を動かす」というものです。本当にヘトヘトの時には身体を動かすことすらできないという人もいるかもしれませんが、休み時間に数分だけ、職場の周りをウォーキングするだけでも気分転換になるでしょう。
もっとアクティブに動きたいというのであれば、ランニングをしたり、体操をしたりといったこともおすすめです。ポイントは身体を動かした後に「ああスッキリした!」と思える程度の運動強度でおさめておくこと。自分の心の声に耳を傾けながら身体を動かすことを意識しましょう。
ふたつめは、「腹式呼吸をしてみる」ということです。ストレスを感じている時というのは、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなってしまっているもの。お腹に手を当てて、お腹が膨らんだり凹んだりするのを感じながら深く呼吸をしてみましょう。ほんの数回呼吸するだけでも、心をスッと落ち着けることができますよ。
そして三つ目は、今の気持ちを「書き出してみる」というもの。頭の中でモヤモヤとしていることを文字やイラストなどで書き出してみましょう。書き出すことでモヤモヤを客観視することもできますし、案外どうでもいいことだと気がつく場合もあります。